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「極上文學 Kの昇天 ~或いはKの溺死~」

「極上文學 Kの昇天 ~或いはKの溺死~」のハチャメチャ感想です。

お友達にお貸しいただき、観ました!
「極上文學」という舞台シリーズで梶井基次郎の同名小説が舞台化されたということを聞き、
しかも俳優にはそんなに詳しくないながら「この人はかっこいいなー」とぼんやり思っていた鈴木拡樹さんが「私」役だと知り、
これは観てみたいと思っていたところにうっかり貸していただけたわけです。

さて結論からいえば、「どの俳優さんに落ちるだろうね!?」と言っていただいていたのですが、
どの俳優さんにも落ちませんでした!な、なんだとー!
もちろんどの俳優さんも良かったです。登場人物のビジュアル等は自分の想像と違ったので(どちらかというと黒髪の鈴木さんがKみたいなイメージでした)、おお、と思い、ちょっとビジュアルがきらきらしすぎているかしらんと最初は思いましたが、だんだんと梶井基次郎の世界に馴染んできていて、感嘆しました。
鈴木さんと平野さんの回を観たのですが、生死の境目にいる人とその人を見ている人、という光景を見事に作り出していて!
その光景が自然だったので、俳優さんのことを考える余裕がありませんでした……!
俳優ありきの舞台ではなく、Kの昇天の中に俳優さんが溶け込んでくれたことが、とても嬉しかったです。

しかしやっぱり落ちるには落ちました。
梶井基次郎、改めて好きです。
あのゴ○ラみたいな、歩き殺せみたいな、夭折なのに儚さのない梶井基次郎さんが書く文章がとても好きです。
危うくて、でも文章は不安定ではなくて綺麗で、光景が美しい。
今回DVDを貸していただけて、梶井基次郎の世界を舞台化するとこうなるのか、と感じさせてもらえて良かったです。

「極上文學」は先日「高瀬舟・山椒太夫」を観に行ったのですが、すごく良かった!詳しくは今日は書きませんが、あの舞台を実際に見られて良かったなあと思います。

あと、高瀬舟も、Kの昇天も、休憩がわりのお楽しみコーナー(?)でめちゃくちゃ笑いました。あはは、って。
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殴られている

息を吸って吐くように、君は僕を殴った。
自分が殺人者になるかもしれないとか、考えないのだろうか。
そう考えてしまうくらい、君は当たり前のように僕を殴り、止める気配はない。
たぶん僕のせいなんだと思う。こうなったのは。
君の大切なものを最初に壊したのは僕じゃないけど、たぶん僕が悪いんだと思う。
人間のこぶしってこんなに凶器に成り得たんだ。
岩を打ち付けられているように痛い。感覚が麻痺して、何も感じられなくなる瞬間なんて全く来ず、ただ、ずっと痛い。
本当に岩で殴られたらどんなに痛いのだろう。
君は何も言葉を発しないけど、すごく悔しそうな顔をしていた。
歯を食いしばって、眉をぎゅっと吊り上げて。拳を振り上げ、下ろし、また振り上げてを繰り返していた。
その度に、僕の視界は開け、閉ざされるを繰り返していた。
少なくとも今は神なんていないと思った。でももともとそんなに信じていないのだった。
殴る。その行為を最初に生み出したのは誰だろう。
自らの武器を手にして、相手を攻撃する。または、制裁する。
僕は今、君にとってどういう対象なんだ。君は何故、僕を殴っている。
でもどういう理由であれ、たぶん僕が悪い。
君に僕を殴らせている、僕が悪い。
痛い。すごく痛い。
殴られている。
僕は。
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Author:えるれ
好きなサイボーグは004です。

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